1月は大学のセンター試験、2月は高校受験のシーズンにあわせ、トンカツに金箔のシール「開運福福金箔シール」を貼ったところ、トンカツの売上が2倍になった。
このユニークな販促手法ともいうべき金箔シールを売り場に導入したのが、事業高およそ2000億円のせかつ協同組合コープさっぽろだ。
1月から2月にかけてシーズン限定の販促で、全99店舗の畜産と総菜の売り場で実施。
畜産ではトンカツに、総菜では「やわらかトンカツ」などの貼るというもので、高校や大学の受験生を持つ40代、50代の親御さんが購入していく。
受験生を応援したいという思いから金箔のシール「開運福福金箔シール」をトンカツに付けることを提案したのは、コープさっぽろ・商品本部の供給マネジャーの柴田尚子さん。
今から3年前の年始のあいさつで訪れたある社長の名刺に貼ってある開運の金箔シールを目にした柴田さんは「これは何かに使える」と閃きにも似たものを感じた。
「金箔のシールは大人がいただいても嬉しいものだし、招き猫のデザインも気にいっていただける」と思った柴田さんは、上司の鍵谷泰室長にその思いを伝えた。鍵谷室長も「これは使える」ということで、さっそく店長会議にかけ提案した。
まず、トンカツを扱う畜産が動いた。2005年2月の節分に合わせて1回目を投入。
畜産の売り場が賑わった。
2回目は高校受験のシーズンに投入した。その結果、トンカツの売上が2倍になった。「金箔シールが販促に結びついた」という柴田さんの表情に笑みがこぼれた。また金箔シールに賛同してくれた鍵谷室長も安堵した。
「売り場からも、金箔シールあるとよく売れると喜んでくれています。
口コミで広がるとうれしいです」と柴田さんはこれまで以上の売上げアップに期待する。
3年目のとなる今年も1月10日から始めた。
印刷枚数は5万枚、99店舗の畜産売り場と総菜売り場に投入した。お客さんの反応は上々のようだ。
実は、「開運福福シール」は3層構造になっている。
台紙とシール、そしてシールの中にさらに「大願成就」「招き猫」「全部合格」と記した絵馬の3つのシールが配されているわけだ。
また台紙そのものにもひと工夫が施されている。
台紙の幅、4分の1あたりのところにスリットが入っている。
この4分の1の台紙だけを剥がして、商品に貼る。家に帰ってから簡単にシールが剥がせるので、シールへのダメージは少なく、シワのないきれいな状態で、「大願成就」や招き猫、絵馬を
文房具や携帯電話等に貼ることができる。
シールにはメッセージも入っている。
「本年も皆様の願いが叶いますように、コープはあなたを『開運福福金箔シール』とおいしいメニューで応援します」と。
食の安全と安心を追求し、「おいしいお店をコンセプトに水平展開してきました。おいしく、またこだわったもので、決して安売りではない。そんな商品を競合他社さんよりさらに引き立てた成功例が、金箔シールです」と鍵谷室長も笑顔でこたえてくれた。